本物件は30年以上メンテナンスが行われておらず、既存のアスファルト防水保護コンクリートに中性化が進行している状態でした。
現地調査では以下の劣化が確認されました。
・表面の粉化
・ひび割れの発生
・目地材の浮き
・排水ドレン周りの劣化
コンクリートは経年により空気中の二酸化炭素と反応し中性化が進みます。
中性化が進行すると表層の強度が低下し、粉化やひび割れが発生しやすくなります。
また目地材の浮きは水分の侵入経路となり、防水層の性能低下につながります。
本来であれば保護コンクリートの打ち替えも検討される状況でしたが、構造条件や工事範囲を踏まえ、
今回は既存コンクリートを活かす改修方法を選定しました。
脆弱部および浮き部を撤去・補修し、下地調整を十分に行ったうえで、
コンクリートの保護と防水性能の確保を目的にウレタン防水〈密着工法〉を施工しました。
あわせてドレン改修を実施し、排水機能の回復も図っています。
劣化状況を正しく見極め、建物の状態に応じた最適な防水改修をご提案いたします。

下地処理
保護コンクリートの中性化により表層の粉化および目地材の浮きが確認されたため、下地の安定化を目的とした処理を行いました。
まずケレン作業により脆弱部を除去し、浮きの見られた目地材は撤去のうえ再充填。
続いてカチオン系材料にて表層補強を行い、吸水調整材を塗布することで下地の吸水ムラを抑制しました。
これらの処理により、防水層の密着性確保と耐久性向上を図ります。

下地補修およびウレタン防水〈密着工法〉の施工により、劣化が進行していた保護コンクリートを保護し、防水性能を回復しました。
ドレン改修により排水機能も改善し、建物を長期的に守る屋上へと再生しています。
■ ご相談内容
練馬区の戸建て住宅にて、屋上からの雨漏りのご相談をいただきました。
漏水が確認され、早急な調査と対策が必要な状態でした。
■ 現地調査・原因特定
現地調査を行ったところ、
・既存防水層の劣化
・笠木板金の腐食および隙間
・使用していない架台周辺の納まり不良
が雨水侵入の原因となっていました。
表面の防水だけでなく、漏水の根本原因を確認したうえで施工方針を決定しました。
■ 施工内容
まず、劣化した既存の笠木板金および不要な架台を撤去。
その後、下地のケレン・補修を丁寧に行い、プライマーを塗布。
新たにウレタン密着工法にて防水層を形成し、トップコートまで仕上げました。
見えない下地処理を徹底することで、耐久性の高い防水層を施工しています。



世田谷区の戸建て住宅にて、ベランダの防水改修工事を行いました。
施工面積は約2㎡とコンパクトなスペースですが、雨水の影響を受けやすい場所のため、防水層の状態を確認しながら丁寧に施工を進めました。
まず既存下地には細かなクラックが見られたため、プライマーを塗布した後、シーリング材による目止め処理を行い下地を整えています。
また排水部分は劣化が見られたため、既存ドレンの上から改修ドレンを設置し排水性能を改善しました。
その後、立ち上がりと平場にはグラスファイバーメッシュを伏せ込み、防水層の補強を行います。
下地の安定を確認したうえで、ウレタン防水を2層に分けて塗布し、耐久性のある防水層に仕上げました。
ベランダのような小さなスペースでも、防水の耐久性は下地処理や排水の状態によって大きく左右されます。
今回も一つひとつの工程を大切に施工し、長く安心して使える状態に整えました。
白戸工業では、こうした部分的な防水工事やメンテナンスのご相談にも対応しています。
住まいのことで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。




